2002年1月

[前月][次月][一覧]:[表紙][映画][King][BBS]


1/28 (Mon) 夏草や

つい長居をしてしまったが、そろそろ動く時だということなのだろう。

1996年のLAスタジオオープンの直後に入って、結局最後まで居ることになった。 6年という歳月はこの業界ではずいぶん長いが、昔の事を振り返れば過去は驚く程近い。

1/27 (Sun) Thinkpad

6年前に購入した東芝のPortege 610CT (Pentium 100MHz, 64MB Memory, 800MB HDD)、 現在から見れば貧弱なスペックだがLinuxでエディタ中心に使う分には遜色なく、 出張時には随分役に立ってくれた。が、昨年ついにハードディスクが死亡。 丁度良い機会なので新しいノートPCを買った。 IBMのThinkpad X22である。知人が使っているのを触ってみて、 キータッチの良さが決め手になった。 日本のメーカーの軽くて小さいやつにもかなり心惹かれたのだが、 私の用途はキーボード主体なので、キータッチの良いのが絶対条件である。 さらに展示会場の設営現場で端末として使ったりするから、 あまりやわな作りでも困る。そういう点でかなり満足度は高い。 スペックはMobile Pentium III 800MHz, 384MB Memory, 20GB HDDで、 先代ノートの数倍から数十倍であるだけでなく、メインのデスクトップマシン に比べても倍の性能だ。

早速Linux (RedHat 7.2) を入れて、海辺に散歩に出かけた。 海辺でコーディング、って一度やってみたかったのだ。

1/22 (Tue) 緑化するダイアモンドヘッド

ダイアモンドヘッドといえばハワイの写真の背景の定番だが、 どの写真もふもとのほうは緑が繁っていても、その上にそそり立つ崖は 赤茶色の岩肌を晒していると思う。 実際、近くで見てもダイアモンドヘッドの外壁には枯れたような色のweedが ちらちら生えているだけなのだ。

ところが先月くらいから、そのダイアモンドヘッドの地肌がほんのり緑色を帯びて来た。 うちの窓から見上げると、低い潅木が葉をつけはじめたようだ。 遠くから見ても、緑色の薄い絹をかぶせたように見える。 緑の層は下から徐々に上がっていって、とうとう最近崖のヘリまで達した。

毎朝見上げる場所に引っ越して2年になるが、去年の1月にこんなふうになった 覚えがない。今年は雨が多いんだろうか。

1/18 (Fri) 原稿書き

今度の3月のGame Developers Confererence で何故かFF映画のプロダクションでのasset tracking databaseについて レクチャーしないかという話が舞い込んで来て、はたして映画プロダクションの話が ゲームプロダクション関係者に役に立つのかどうか疑問ではあるけれど、 我々のやった裏方仕事が何らかの形で記録に残るのは良いことだろうと思い 引き受けることにしたのだ。それが数ヵ月前。

ふと気付けばもう予稿の締切が週末に迫っていて重い腰を上げたのが月曜日。 映画の公開はほんの半年前だったとはいえ、プロダクショントラッキングシステムでの 私の貢献はプロダクション前半に集中していて(後半はメンテナンスが主体)、 1997年から1999年の出来事である。技術的な要点は昨年の日本Lispユーザ会で 喋ったものがあるけれど、 今回はプロダクショントラックということなので開発のプロセス主体に喋ることにした。

記憶を新たにするために、1997年9月、ホノルルスタジオに来た時からの e-mailのアーカイブを読みはじめた。単純な連絡などはどんどん捨てているが、 それでも業務関係だけで年間3000〜4000通のメイルが残っている。 おまけに読みはじめたら当時の記憶がどんどん甦ってきて まる2日間、どっぷり読み耽ってしまった。 数々の熱いバトルの記録に妙に感傷的になる。 プロダクションの雰囲気がなんとなく伝わってくるような映画ってのは時々あるが、 "Final Fantasy" はそういう種類の映画では無かったし、 当時を知る人もばらばらになっちゃったからな。

リフレッシュされた記憶でもってぐわっと原稿を書いたら18ページになった。 シングルカラムという指定だから膨らんでいるとはいえ、結構長い。 ほっといたら消えて行ってしまうような情報をなるべく入れようと思ったら削れなかった。 まあ制限が20ページまでだからいいか。このまま出しちゃえ。

1/9 (Wed)

高校時代の先生がたまたまハワイにいらしていたので、昼に妻も連れて飲茶など。 ご主人が研究でハワイ大学に出張に来られたので一緒に来られたという。 このウェブページで私のメイルアドレスを知ったそうな。

先生は卒業後もたびたび芝居に来て頂いたりしたのだが、 米国に来てからは会っていないからもう5年になる。開口一番、 「年取ったわねー道で会ってもわからないんじゃないかしら」と言われた。

先生御夫妻は、先生の方がひたすら話してご主人が時々あいづちをうつ。 なんだかうちと似ている。そういえば妙にうちの妻と意気統合していた。

1/8 (Tue) Ali

会社経由で "Ali" のプレミア上映のチケットを入手したので行って来た。 Michael Mann監督、Will Smith主演、モハメド・アリの世界タイトル初獲得から、 徴兵拒否によるタイトル剥奪、そしてそれを再び獲得するまでの10年間を描く。 モハメド・アリとマルコムXの交流や、 公民権運動やベトナム戦争を背景にした当時の社会情勢とアリの関わりなどを映画で初めて知った。

Will Smithはかなり気合い入れて役作りしたようで、顔や目付きが違う。 胸を突くシーンがいくつもあった。しかし、Michael Mann監督のカメラとか 音楽の使い方とかは(The Insiderでもそうだったけど) どうも私にはしつこく感じられる。 長いと感じるシーンが多い。長回しで役者をじっくり見せてくれるならいいんだけど、 手持ちカメラの映像を細かくカットされて、さらにのべつまくなしに音楽をかけられると 全然役者を見られない。

ただ、米国が戦争をしているまさにこの時期に、「俺の敵はベトコンじゃない。 俺達をニガーと呼び差別してきたあんたらのために、罪の無いベトナムの人々を殺しに行けというのか」 というセリフを言わせる映画がリリースされるのは絶妙なタイミングだ。

1/7 (Mon)

うちのすぐ近くにEuroasian系のかなり味の良いレストランがあって 1〜2ヵ月に一度くらい行っていたのだけれど、昨日行ってみたら廃業していた。 ショック。日本人観光客にも人気があったようなのだが、 昨秋くらいからガラ空きの日を結構見かけるようになっていたんだが、 テロ以降の観光客減の影響をかぶったのだろうか。

1/5 (Sat) 親パワー

同僚のお子さんの1才の誕生パーティーに招かれた。 手作りパーティーでなかなか盛大だった。 うちの会社は社員の年齢層がわりと若いこともあって、ここ3〜4年はベビーラッシュなので、 会場でもベビーがよちよち歩き回っててたいそうかわいい。 最初の誕生日を盛大に祝うというのは聞いたことはあったけど、 色々凝ったことをすると親も準備が大変だろう。親の愛情爆発という感じのパーティーであった。

1/1 (Tue) 日本に住めない身体になったか/An Actor Prepares

クリスマス前から元旦まで、妻の実家のある九州に帰っていた。 フライトの予約が遅れて成田行きは取れなかったのだ。 福岡まで飛んだあと国内を移動しようかとも一瞬考えたが、 年末年始の帰省ラッシュにこちらから巻き込まれにゆく必要もあるまい。 東京の実家にはもっと暖かくなってから帰るとしよう。

妻は福岡に住んでいたこともあるので、 博多で2泊してラーメンを食べたりもつ鍋を食べたりした。 そのあと実家の宮崎に行き、採れたてのぶりの刺身に舌鼓を打ち、 ぼたん鍋を食べに行き、つきたての餅をほおばり、 宮崎サボテン園製の七面鳥の薫製など頂いた。喰ってばかりである。

山のようにおみやげを頂いた。帰って測ってみたら餅だけで7.5kgあった。

九州の冬は、東京の冬のように骨まで冷やすような木枯しがないぶん楽だと 思ったが、それでもやっぱり風邪を引いてしまった。 もう南国にしか住めない身体になってしまったのかもしれん。


往復の機内で Stanislavskiの "An Actor Prepares" 読了。 英語版では、これと "Building a character" と "Creating a role" で3部作になっている。 邦訳の「俳優の仕事」は上下巻の2分冊だったような気がするのだが、 それがこの3冊に当たるのかどうかは不明。 邦訳は大学に入りたてのころに最初の数章だけ読んだきりだ。

スタニスラフスキー・システムについてはアマチュアの役者をやってた頃に ワークショップやら他の本やらで触れてはいたが、 ちょっと基本を確認したくなって読みはじめた。


[前月][次月][一覧]:[表紙][映画][King][BBS]

Shiro Kawai
shiro@lava.net